選抜方法

​千葉県公立高校入試の選抜方法について解説します。この内容が一番重要なのではないでしょうか。

 

①「調査書の評定の全学年の合計値及びその他の記載事項」

②「学力検査の成績」

③「各高等学校において実施した検査の結果」

 

これらを参考にし、各高校で総合的に判断し選抜します。また、選抜資料は原則として得点(数値)化します。各高校は、選抜の手順、各選抜資料の配点等を決めて、選抜・評価方法においてはHPで公表しています。

選抜方法得点.png

​■ 学力検査

各教科の満点は100点。ただし、次の場合は得点に数値を乗じることができる。

①理数に関する学科

学力検査の数学及び理科の得点を1.5倍又は2倍した値を選抜のための資料とすることができる。

②国際関係に関する学科

学力検査の英語の得点を1.5倍又は2倍した値を選抜のための資料とすることができる。

 

​このように理数や国際関係の学科はその分野に必須な科目の点数の配点を高くしますので、例えば英語が得意であれば、より一層武器になるということです。

​■ 調査書

①調査書の判定の全学年の合計値について

調査書の評定の全学年の合計値(135点満点)に学校の特色に応じ、0.5以上2以下の数値(K)を乗じることができるものとする。(原則は、K=1とする。)

これは、内申点のことです。算出方法は、9教科 × 5点 × 3学年です。基本的には、1学年末+2学年末+3学年の1学期と2学期の平均から算出されます。1・2年時は学年末の数値だけが反映されます。そうすると1学期や2学期はどうでも良いのかというと、そうではありません。学年末の成績は、1学期と2学期の数値を総合して判断されます。2学期の内申点が悪かったから、3学期で取り戻そうとしても限界があります。なので普段から準備を進めておくことは非常に重要となります。また、K値の関してはざっくり申しますと、数値が高いと内申点重視で選抜され、低いと内申点はあまり重視しないで選抜されるということです。上位校ですとK値は低く設定してあるので、当日点での勝負になります。

​②調査の記載事項の加点について

学校の特色に応じて、50点を上限として設定することができるものとする。

これは調査書の以下の部分のことです。これは学校ごとにどこを点数化しているのかが違います。

※例(令和3年度時点)

柏中央高校…「特別活動の記録」のところを上限20点で設定

市川南高校…「出欠の記録」で3ヵ年皆勤である場合は10点加点

      「特別活動の記録」のところで上限40点を設定

調査書.png

​高校によってはそもそもこの部分に点数を設定していない学校もありますので、事前に受験校のHPで確認した方が良いかと思います。

​■ 各高校が定めた検査(2日目)

各高校において、面接、集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査、学校独自問題による検査、その他 の検査のうちからいずれか1つ以上の検査を実施する。

①各検査の配点は10点以上100点以下の範囲で各高等学校が決定する。

②2つ以上の検査を実施する場合、合計点150点を上限とする。

​これらも高校によって扱いは異なります。やはり上位校ではそこまで配点は高く設定はされていません。中堅校によっては選抜方法を2段階方式にしており、この部分を重視する配点に設定してある高校もあります(例えば、松戸六実高校など)。

​■ 選抜方法の例

​代表的な選抜方法の例を4つほどご紹介します。選抜方法は令和3年度時点で高校側が発表している資料を参考にして作成しております。

「学力検査を重視する選抜」

①点数配点.png

​②「特別活動等に重点を置く選抜」

②点数配点.png

③「①及び②の両方を組み合わせた選抜」(2段階方式)

①点数配点.png
②点数配点.png

①「学力重視型」小金高校

​内申点はあまり重視せず、さらに「記載事項」の加点も特にありません。基本的には「総得点」で順位をつけて選抜されます。非常にシンプルな選抜方法です。

小金高校配点.png

②「バランス型」柏中央高校

​当日点だけではなく、内申点・調査書の内容もしっかり見て判断してくれるバランス型の配点になっています。

柏中央高校配点.png

③「特別活動重視型」市川南高校

​内申点や調査書の内容を重視した選抜方法です。「加点」の内訳は、①3ヵ年皆勤(+10点)②生徒会会長・副会長経験者(+10点)③部活動の部長経験者(+10点)④同一部活で3年間活動した者(+10点)⑤漢字検定3級以上・数学検定3級以上・英語検定3級以上のいづれか1つ(+10点)となっています。当日点で少し上手くいかなくても、面接や自己表現で頑張ればチャンスはつかめる可能性があります(自己表現は作文or部活動のどちらかを出願時に選択します)。

市川南高校配点.png

④「2段階方式型」松戸六実高校

この高校の場合は、募集人数の80%を先に選抜し、残りの20%を高校独自のK値を割り当て、再度算出しその総得点を順位づけして選抜する2段階方式をとっています。

​※受検者数が募集人員以内のときは、受検者数の80%、受検者数が募集人員を超えるときは、募集人員の80%

​先に「バランス型」で選抜が行われます。

松戸六実高校配点その①.png

​その後に「特別活動重視型」で選抜されます。

k1=1…「調査書の各教科の評定の全学年の合計値にKを乗じた数値」に乗じる係数

k2=2…「調査書の記載事項の加点」に乗じる係数

k3=5…「学校設定検査の得点​」に乗じる係数

松戸六実高校配点その②.png

少し長くなってしまいましたが​、以上が主な選抜方法とされています。高校によって、どの点を重視するか違いますので、志望校の選抜方法はあらかじめ確認した方がよさそうですね。